ネパールと聞くと2015年に起こった大地震のことを思い出す人も多いのではないでしょうか。
世界的に有名な歴史的建造物が一瞬のうちに崩れ落ちる様子は衝撃的でした。
復興に時間はかかったものの、現在のネパールは観光地として活気を取り戻しつつあります。
ネパール観光の現在
2015年の地震がネパールに与えた影響は大きく、多くの歴史的建造物が崩壊したり一部倒壊したりしました。
地震直後は、余震の影響もありテントでの生活を余儀なくされた市民がたくさんいました。
あれから3年経ち、ネパールを訪れましたが、空港からカトマンズへの道路は新しく舗装されており、倒壊した家々も新しくなっていました。
下の写真からも分かりますが、被害が大きかったバスパーク近くの道路もきれいに舗装されており、カトマンズの街中には地震の爪痕はほとんどありませんでした。
現在のネパールはたくさんの観光客でにぎわっています。

カトマンズのバスパーク横交差点
カトマンズと比べると、パタン・バクタプルなどの歴史的建造物が多い町では、有名な建造物でも修復がなかなか進んでおらず、地震の爪痕がまだ残っていました。
また、カトマンズの中であってもメイン通りから道を一本中に入ると、崩れかかってはいるもののなんとか現状を保っている状態の古い建造物や家々を目にします。
アサンチョークからダルバール広場にかけての道では、下の写真のように倒壊した建物の一部を建て直している光景もよく目にしました。

立て直し中のアサンチョーク
ネパール観光を8月に行くなら
ネパールには雨季と乾季がありますが、8月は雨期になり雨が多い時期です。
場所によっては大洪水になってしまうところもあるので、旅行に行く際には注意が必要です。
私の友達が住んでいる東の地域では、雨季の時期に大洪水で川が決壊し、家の中に魚が流れ込んできたそうです。
家の中が水浸しになり大変なはずなのに、「魚を買う手間が省けてよかった」と笑っていました。
さすがネパール人、のんびりしてますね。
長距離バスなど陸路で移動する場合は、土砂崩れによって道が遮断されてしまうこともよくあります。
スリップ事故などもありますので、雨季の長距離旅行は避けた方が無難かもしれませんね。
9月中旬までは雨季が続きますので、観光で遠方に訪れるのであれば雨季が終わった9月中旬以降に訪れた方がいいでしょう。
ネパール観光は治安はいいのか

アサンにて 日向ぼっこする人々
比較的治安のよいネパールですが、地震の直後は強盗などが多発し治安も悪化したそうです。
現在のカトマンズは以前の状態を取り戻しているので、強盗やひったくりが横行しているということはありません。
ただし、日本で生活しているような感覚でいると被害にあうことがありますので、注意が必要です。
特にタメル地区の道は細く、すぐ横をバイクがすり抜けていくので、手提げかばんを手にもって歩いているとひったくりにあう場合があります。
かばんはしっかり肩から提げて、道路と反対側に持つようにしましょう。
また、ほとんどのネパール人は日本人はお金持ちと思っているので、法外な値段で商品を売りつけようとしたり、おつりをごまかしたりする人もいます。
言われるがままに払うのではなく、適正価格を確認した上で買い物をするといいでしょう。
まとめ
地震の記憶がまだ新しいネパールですが、確実に復興は進んでおり、以前のようにたくさんの観光客が訪れています。
地震にも負けずに元気に明るく暮らしているネパール人をみていると、自分の抱えている悩みがちっぽけに思えることがあります。
そんなネパール人の明るい気質もネパール旅行の楽しみの一つといえますね