ベトナム料理に使う珍しい調味料やベトナム独特の食べ物がたくさんあります。
ベトナムのお土産にも食品が人気で飲み物などもおすすめです。
ただ、いざ買おうと思ってもラベルのベトナム語が読めない…、用途が分からない…と困る人も多いようです。
ベトナムの調味料や食べ物を買う時はベトナム語表記や用途など事前のリサーチが必須です。
名前や用途を事前に確認しておけば、スーパーにズラッとおいてある調味料をスムーズに選ぶことができますよ。
現地を旅行した経験を元に、ベトナム料理に欠かせない調味料や帰国後もベトナム料理が楽しめる食べ物、お茶やコーヒーなど飲み物系のお土産をご紹介します。
今はパンデミックの影響で海外旅行を楽しめませんが、いつか行く時のために事前に情報収集しておきましょう。
ベトナム料理に欠かせない調味料系お土産
ベトナムのお土産には料理に欠かせない調味料系もおすすめです。
ベトナム料理の定番調味料
ベトナム料理の定番調味料ならお土産にもってこい。
お土産にするならスーパーマーケットなど買える場所に困らないのもおすすめの理由のひとつです。
ベトナムの調味料は高品質なものからお手軽に買える安価なものまで幅広く選ぶこともでき、喜ばれるお土産を紹介します。
ヌクマム(Nước mắm)
ベトナム料理の定番調味料と言えばヌクマム。
塩漬けの小魚を1年ほど発酵させて作った魚醤です。
タイのナンプラーに似ていますが発酵期間が長いため、魚の風味が強く塩味は控えめ。
ほぼすべてのベトナム料理に使われている大定番の調味料です。
ファンティエットとフーコック産のものが高品質で有名ですが、スーパーで買うならHung Thanh(フンタイン)社ものが人気。
独特の匂いが苦手という人にはクセの少ないCHIN-SU FOODS社のものがオススメです。
ヌクマムの価格はブランドやサイズによって変わりますが、安いものなら100円程から購入することができますよ。
また、ヌクマムのボトルには旨味度数が表示されているものが多く、25~45%前後の濃度が一般的。
産地や濃度を参考に美味しいヌクマムを選んでみてくださいね。
ヌクマムの使い方はフォーなどの麺料理や炒め料理に数滴たらしたり、ドレッシングに加えたり。
ヌクチャムの材料としても使われています。
注意点としてヌクマムは「強い匂いの物品」に該当するため、手荷物での機内持ち込みが禁止されています(船便、航空便は可能)。
受託手荷物に関しては条件付きで認めているところもあるので、受託で持ち帰る場合はペットボトルのものを選ぶといいですよ。
ペットボトルの蓋から液体が漏れる場合もあるので、ペットボトルの蓋をラップでぐるぐる巻きにしてからジップロックに入れるなどの対応が必要です。
瓶の場合は割れないようにクッション材やタオルなどを巻き付けてからジップロックに入れてくださいね。
ヌクトゥン(Nước tương)
ベトナム家庭の食卓やレストランに必ずおいてあるベトナム醤油のヌクトゥン。
ハノイでは「Xì Dầu(シーザウ)」と表記されていることもあり、日本語ではニョクマムやヌックマムと表記されていることもあります。
大豆から作られており下味やつけダレ、炒め物や煮込み料理など様々な場面で活躍する万能調味料。
ベトナム名物のバインミーにかけるソースとしても使われていますよ。
日本の醤油より甘めでとろみがあり、クセがないので日本人の口にも合います。
これをかけるだけでベトナム風の料理が作れるので、1本あると重宝しますよ。
スーパーで買うことができ、人気のメーカーはMAGGI(マギー)社。
ミニサイズだと1本約50円から買うことができます。
ただしこちらも「強い匂いの物品」に該当するため、機内持ち込みは禁止されています。
ばらまき用にたくさん買うことは難しいかもしれませんが、自分用のお土産に一本いかがでしょうか?
粒胡椒
あまり知られていませんが、実はベトナムは世界一の胡椒の輸出・生産国なんです。
なんと14年連続で胡椒の輸出量世界一位だそう。
ベトナムでは高品質のものを安く手に入れることができるので、いくつか買っておくといいですよ。
現地の人は挽いてある粉の胡椒よりも粒胡椒をよく料理に使います。
スーパーにはミル付きの容器に入った粒胡椒も売っているので、せっかく買うなら粒胡椒がオススメ。
ベトナム国内で有名な胡椒の産地はフーコック島です。
種類はブラックペッパーやホワイトペッパー、前にご紹介したライム塩コショウも人気ですよ。
日本人に人気の調味料
サテ・トム(Satế Tôm)
エビ風味の食べるラー油ことサテトム。
サテトムは干しエビ、にんにく、唐辛子、レモングラスを混ぜたもので、ピリッとした辛さが人気の調味料です。
現地では麺料理の「ブンボーフエ」や「ミークアン」、鶏の炊込みご飯「コムガー」などに使われてます。
日本でも人気が出ている調味料で、炒飯やラーメンにちょい足ししたり冷奴やサラダにかけたりと幅広い用途で使うことができますよ。
大手食品メーカーのCholimex(チョリメックス)からも出ており、ブランドにこだわらなければ1本約50円以下で買うことができます。
エビラー油といわれるサテトムは、日本人の口にとても合うので辛党の人にピッタリのお土産ですよ。
ヌクチャム(Nước chấm)
ベトナム風スイートチリとして人気のヌクチャム。
ヌクマム、ライム汁、唐辛子、にんにく、砂糖などを混ぜて作られています。
日本人にもなじみがある味でヌクマムより手軽に使うことができる万能つけダレ。
ベトナムでは生春巻きやバインセオのつけダレとしてはもちろんのこと、つけ麺の「ブンチャー」や汁なし麺の「ブンティットヌン」にも使われています。
日本ならオムレツやそうめんにかけるだけで、手軽にベトナム風料理を味わうことができますよ。
大手食品メーカーのCholimex(チョリメックス)のものが一般的なようなので、メーカー選びに迷ったら同社のものを買うといいでしょう。
ミニボトルなら100円以下で買うことができプラスチック製のものもあるので、ばらまき用お土産としてオススメですよ。
ライム塩コショウ(Muối tiêu chanh)
軽い、小さい、安いの三拍子が揃ったお土産なら「ムイティウチャン」ことライム塩がオススメ。
ライムのさっぱりとした風味が人気です。
ベトナムではチキンや魚、貝類、果物などにつけて食べるのが一般的ですが、日本でもゆで卵やグリルチキンにかけたりと普段使いできる調味料です。
ライム汁と刻んだ赤唐辛子と混ぜたタレにグリルしたシーフードを合わせたり、オリーブオイルと混ぜてサラダに和えるのもオススメですよ。
BBQの時期に一本あると一味違った料理を楽しむことができるかもしれませんね。
スーパーにはミニサイズ6本入りのものがあるので、ばらまき用土産にピッタリ。
1本約35円という値段の安さも魅力です。どのメーカーのを買えばいいのか迷った時には、大手メーカーのチョリメックスのものを買っておけば間違いないですよ。
その他オススメの調味料
フォーのスープの素(Phở bò)
ベトナムの麺料理フォーが簡単に作れるスープの素。
ビーフは「Phở bò」と書かれているもの、「Phở gà」がチキンになります。
小さな箱に個包装されたキューブ状のコンソメが入っており、1箱約60円と激安。
ばらまき用土産にピッタリです。
ハーブなどいろいろな調味料がミックスされており、これ一つをお湯に溶かすだけで本格的なベトナム料理が楽しめますよ。
Nosafood社のÔng Chà Và(オンチャーヴァー)が有名で、様々な種類があります。
用途は幅広くフォーやブンボーなどの麺料理からベトナム風のカレーやビーフシチュー、鍋料理などに使うことができます。
フォーの麺とセットで渡せば喜ばれること間違いなしですよ。
トゥオンオット(Tương ớt)
食堂やレストランに必ず置いてあるトゥオンオットは辛いチリソース。
辛さは控えめで少し酸味があります。
ベトナム風焼きそばミーサオや魚のすり身を揚げたカービンチェン、ハンバーガーやフライドポテトにつけたりして使います。
日本で言うマヨネーズやケチャップのような感覚ですね。
スーパーではチョリメックス社やCHIN-SU(チンスー)社のものがあり、安いものだと約50円でかうことができますよ。
もちろんミニサイズもあるのでちょっとしたお土産に最適です。
クリスピーシュリンプ
サクサクとした食感とエビの香ばしさが人気のクリスピーシュリンプ。
少し甘辛い味付けがしてあり、スーパーや市場で買うことができます。
使い方はシンプルで炒め物やお好み焼き、サラダや揚げ物などのトッピングとして大活躍。
1個120円程と手ごろな値段で買えるので、海鮮のおいしいいベトナム土産にピッタリですよ。
自宅でベトナム料理が楽しめる!オススメのベトナムの食べ物系お土産
インスタントのフォー(Phở bò/ Phở gà)
ベトナムといえばこれ!というくらい代表的な食べ物「フォー」。
米粉で作られているので、ヘルシーで美味しいと女性にも人気ですよね。
ベトナムのスーパーやコンビニで買うことができ1袋30円からと激安。
種類も豊富で「Phở bò(牛肉のフォー)」「Phở gà(鶏肉のフォー)」「Phở Nghêu(はまぐりフォー)」「Phở hải sản(シーフードのフォー)」などがあります。
人気なのは牛肉のフォーと鶏肉のフォーですが、何種類か買って食べ比べするのも面白いですよ。
ライスペーパー(bánh đa/ bánh tráng)
米粉を丸く薄く伸ばし乾燥させたライスペーパー。
ベトナム料理の生春巻きや揚げ春巻きに使われています。
市場やスーパーで買うことができますが、自分用に大量に買うなら市場、お土産用ならスーパーと使い分けた方がいいかもしれません。
私は自分用に市場で大量購入しましたが、包装の袋が汚れていたので人に渡すときは別の袋に入れる必要がありました。
ライスペーパーは独特の匂いがするので、お土産用なら小分けに包装してあるものを買うといいですよ。
バインセオの素(Bánh xèo)
ベトナムで食べた料理の中で忘れられないもののひとつがバインセオです。
ベトナム風お好み焼きと言われていますが、見た目と味は全くの別物。
米粉とタピオカ粉、ターメリックなどが入った生地をパリパリに焼き、モヤシやシーフード、豚肉を包んで食べます。
バインセオの素は生地に必要な粉が全てミックスされているので、水を混ぜるだけでパリパリ生地のバインセオを再現できる優れもの。
自宅で本格的なベトナム料理を味わうことができますよ。
ベトナムで人気の飲み物系お土産
女性人気の高いベトナムのお茶
ハス茶(trà hoa sen)
お茶の中でも一番人気のハス茶には「蓮花茶」「蓮葉茶」「蓮芯茶」の3種類ありますが、お土産用として一般的なのは「蓮花茶(trà hoa sen)」です。
ハス茶にはコレステロールの減少や新陳代謝を良くさせる成分があると言われていて、ダイエットやデトックス、美肌効果が期待できるそうです。
女性に人気の理由が分かりますね。
茶葉がそのまま入ったものやティーパックになったものがありますが、同僚や友達へのお土産にするならティーパックの方が手軽です。
ブランドによって箱のデザインが違うので、どれにしようか選ぶのも楽しいですよ。
茶葉にこだわりたい人にはハノイにある老舗店Huong Sen(フォンセン)の最高級蓮茶がオススメ。
日本人観光客にも人気で、全て手摘みでその年の6~7月に咲いた蓮の花のおしべだけで香りしているそうです。
50gで1,000円程度と少し値は張りますが、ハノイに来たならぜひ立ち寄ってみて下さい。
アンティーチョーク茶(trà atisô)
日本では馴染みのないアンティーチョーク茶ですが、ベトナムでは人気のお茶のひとつ。
ベトナム中部ダラットの特産品であるアンティーチョークを使ったアンティーチョーク茶。
お茶といっても茶葉ではなく野菜のアンティーチョークを乾燥させてできており、デトックス、抗酸化作用、美肌効果などが期待できます。
味のクセは少なくほんのり甘いノンカフェインのお茶なので、誰でも気軽に飲むことができるのがいいですよね。
お土産に大人気のベトナムコーヒー
インスタントコーヒー
コーヒー大国ベトナムで人気のお土産と言えばインスタントコーヒー。
スーパーでもコンビニでも買うことができるお手軽商品です。
インスタントコーヒーを扱っている外資系メーカーはたくさんありますが、ベトナムブランドを狙うなら高級カフェチェーン最大手チュングエン社の「G7」がオススメ。
お土産にはミルク・砂糖・コーヒーが1つになった「3in1」が人気です。
チュングエン社のほかに、インドシナ半島で最初のコーヒー工場を作った「ビナカフェ」も有名。
3in1のような手軽なものから豆の配合にこだわった本格的なものまで好みにあった種類を選ぶことができます。
インスタントコーヒーは1杯ずつ個包装されており、値段も100円程から買えるのでばらまき用のお土産にピッタリですよ。
コーヒー豆
コーヒーと言えばブラジルをイメージする人が多いかもしれませんが、実はベトナムのコーヒー輸出・生産量はブラジルについで第2位。
言わずと知れたコーヒー大国なんです。
ベトナムのコーヒー豆は渋みや苦みがあり、コーヒーに練乳を入れて飲むのが特徴。
また焙煎の際にバニラやバターで風味をつけているため、独特の甘い香りがします。
ベトナムコーヒー専用のフィルターを使って淹れるので、コーヒーフィルターとセットで渡すと喜ばれますよ。
コーヒー豆はカフェやスーパー、コンビニなどで買うことができます。
最近ベトナムではスペシャルコーヒーやシングルオリジンコーヒーの豆を扱っているカフェが人気で、日本人観光客の間でもじわじわと話題になっています。
200gで500円程と少し割高ですが、コーヒー好きの人には嬉しいお土産になると思いますよ。
まとめ
ベトナムのお土産におすすめの調味料はいかがでしたか?
ベトナム料理に欠かせない調味料系のお土産定番はヌクマム、ヌクトゥン、粒胡椒です。
サテ・トム、ヌクチャム、ライム塩コショウは日本人の好みに合う人気の調味料でしたね。
帰国後に自宅でベトナム料理を楽しみたいなら、インスタントフォーやライスペーパー、バインセオの素など食品や食べ物系お土産がオススメです。
ベトナムならではの手軽に買える飲み物系のおすすめお土産としてハス茶やアンティーチョーク茶、ベトナムコーヒーなどがありました。
調味料や食べ物・飲み物系のお土産はミニボトルや個包装のものが多いので、会社や学校へのばらまき土産にピッタリですよ。