ネパールの空港を写真で見たことのある人は、これが空港?と驚きませんでしたか?
空港の規模の小ささと山々に囲まれた立地の悪さに、飛行機の着陸は大丈夫なんだろうかと少し不安になるのではないでしょう。
頻繁ではありませんが、ネパールの空港では、実際に飛行機事故が起こっています。
そのネパールの空港で事故が多い理由と世界一危険な空港と呼ばれる空港も実はネパールにあります。
そんなネパール空港の特徴を紹介します。
ネパール空港で事故が多い理由

カトマンズ国際空港の外観
ネパールは、ヒマラヤ山脈などの高い山々に囲まれた自然豊かな国です。
でも、その高い山々に囲まれているおかげで、世界の中でも離着陸が難しい空港ともいわれています。
確かにネパール行きの飛行機に乗っている時、美しい山脈を見ている途中で着陸のアナウンスが入り、あっという間に着陸態勢に入ってしまいました。
空港も小さかったので、本当に大丈夫なのかと少し不安に思ったのを覚えています。
ネパールで過去に事故が起こったのは、1992年に起きたタイ国際航空とパキスタン国際航空の墜落事故です。
他にも、2014年のターキッシュエアラインズ、2018年のバングラ航空の事故があります。
事故の原因は、滑走路逸脱や着陸失敗などです。
ターキッシュエアラインに関しては、濃い霧により一度着陸復行した後での事故になります。
2015年に地震が起きた際も、援助の為に世界各国から飛行機が到着しましたが、滑走路や空港が狭いため着陸するスペースがなく、旋回を余儀なくされた飛行機もあったそうです。
ネパールの事故は、機体自体の異常が理由の場合もありますが、空港の狭さや立地条件の悪さが起因になっていることもあります。
また国内線では、カトマンズから離陸後に、飛行機の機体に鳥がぶつかって墜落したという事故もあります。
その他にも、離陸後や着陸前に空の上で起こっている事故が、年に数回はあるようです。
ネパールの空港は閉鎖や欠航・遅延に注意

トリブバン国際空港での飛行機の様子
最近だと、2018年4月20日に、マレーシアのマリンド航空が、離陸寸前で離陸を中止し、滑走路を外れて停止するという事故がありました。
負傷者はでませんでしたが、空港が一時閉鎖になりました。
滑走路を外れて草地に突っ込み、ぬかるみにはまったと報道されていますので、滑走路の狭さが分かりますね。
カトマンズに次ぐ人気の観光地ポカラの空港も、閉鎖になることよくがあります。
ネパールではストライキやデモで道が閉鎖になったりしますが、空港もその影響で閉鎖になることがあります。
また、天候不良で閉鎖になることもよくあるようです。
ポカラの空港を利用する場合は、空港の閉鎖や欠航、遅延などがありうるので、少し余裕をもって旅行を計画した方がいいかもしれませんね。
ネパールのテンジンヒラリー空港は世界一危険

12月のヒマラヤ
ネパールのルクラという町には、世界一危険といわれているテンジン・ヒラリー空港があります。
この空港は、標高2,800メートルの場所にあり、滑走路は460メートルしかなく、滑走路の先は谷になっています。
断崖絶壁にある空港です。
天候が悪い時は濃い霧で前が見えず、晴れていたとしても滑走路の先は谷なので、やはり前は見えないという怖さです。
ネパールの空港は全体的に危険なのですが、このテンジン・ヒラリー空港は群を抜いて危険です。
この空港は、エベレスト方面のトレッキングの際に利用されるので、プロペラ機しか発着しませんが、墜落事故は過去に何回も起こっているようです。
まとめ
事故があると聞くと不安になるかもしれませんが、カトマンズやポカラの空港については、そんなに敏感にならなくても大丈夫だと思います。
悪天候で欠航になったり、空港を閉鎖したりするということは、きちんと事故対策をしているという証拠でもありますからね。